DTM機材 機材レビューやブログ

【超クリアなコスパ抜群プリアンプ】Behringer ADA8200 Ultragain レビュー

こんな方におすすめの機材です

・既にオーディオIFを持っていてチャンネルを増やしたい。

・インプットのみではなくアウトプットも増やしたい。

恐ろしくコスパ抜群なマイクプリアンプ

僕は正直、常に音楽機材は値段なりだと思っていたのですが。

最近はほんと金額につりあわない機材がたくさんありますね・・・

まさにこれも。

Behringer ADA8200 Ultragain

特徴や機能

24bitコンバーター、44.1/48kHz
8ch AD-DAオーディオインターフェース
入力段に8系統の高品位MIDAS設計マイクプリアンプを搭載し、全入力にファンタム電源を供給可能(ただしオンオフは全チャンネル一括)
ワードクロック入力もしくはADAT入力からの外部サンプリングレートに同期可能。
オプティカルADAT入出力。
全マイク/ライン入力をADAT出力にルーティング可能。

実際にどう使っているか

僕の場合はこれまではUCXの入出力で事足りていましたが、引っ越しで環境が変化したこともあって入出力が不足し始めました。

現在ADA8200を導入してオプティカルで接続しています。

チャンネル設定はこのような感じです。

インプット

1ch /2chマイク入力2ch
3ch /4chアンシミュなどLINE用2ch
5ch /6chステレオLINE入力(アウトボード用パッチベイへ)
7ch /8chモノLINE入力(アウトボード用パッチベイへ)
ada8200 (ADAT1/2)予備
ada8200 (ADAT3/4)予備
ada8200 (ADAT5/6)予備
ada8200 (ADAT7/8)トークバック
SPDIFKemper

アウトプット

1ch /2chARC studio+HS8
3ch /4chNeumann KH120DSP
5ch /6chモノLINE出力(アウトボード用パッチベイへ)
7ch /8chヘッドフォン出力
ada8200 (ADAT1/2)RECブース用ステレオ
ada8200 (ADAT3/4)RECブース用モニター/クリック
ada8200 (ADAT5/6)ステレオライン出力(アウトボード用パッチベイへ)
ada8200 (ADAT7/8)予備

ブースのモニター用ミキサーに送るのにチャンネルが必要になったのと、アウトボードの利用が増えて、ステレオの場合はいちいちtotalmixでチャンネル設定を変更しなければいけないのが非常に煩わしく、何度も「UCXじゃなく802にすればよかった・・・!」と後悔しました(笑)

しかし、UCXを手放したとしても10万必要なのは痛すぎる・・・

正直モニター用のチャンネルなので音質には一切期待してなくて、チャンネルが増えればいい程度に考えていました。

(サンプリングレートが48kHzまでですが、それ以上になるとオプティカルでは4chまでしか扱えなくなるし、UCXの端子が足りない。
しかもよく使うプラグインの中には96kHzだと4つ差したら音が切れ始めるものもあり、最近は48kHzで作業していたのでそのあたりは妥協しました)

しかし、この動画、ぜひ目をつぶってブラインドで聞いてください。

そもそも10年も前の機材じゃん!デジタル製品は常に最新が最強!って僕も思ってないわけではないです(笑)

でもRMEの製品は10年たっても大丈夫な設計が売りの1流メーカーです。

そのRMEのプリアンプと比較してこの違いなら採用ですよ!

(ちなみに僕は後半の音源が切り替わるスピードが上がったときは画面を見るまで切り替わったのに気付きませんでした)

もちろん違いはありますが、8chでデジタル接続できる3万円台のマイクプリのクオリティじゃないです。

しかもクロック入力があるのでRMEのFSクロックで同期可能なんです。

安すぎるよなあ・・・

音質について

ちょっとさっぱりした音になる印象ですが、そもそもRMEもそういった傾向の音なので大きな違和感はないです。

それと、電源を入れて2,3分はノイズがありますがすぐにすっと落ち着きます。

そこからはノイズもほぼなく非常にクリアです。

ノブを3時くらいまで回すとわずかにノイズが乗り始めますが、それはぶっちゃけ名に使ってもそうなる(UCXもそうなる)ので全く問題ないです。

ラインアウトの音質もやっぱり同じくさっぱりした感じになりますが、極端な変化はないです。

アコースティックな楽曲や生感が欲しいジャンルにはちょっと惜しい感じになってしまいますが、POPSや今どきのモダンなサウンドの楽曲なら逆にはまるかもしれないです。

気になる点

とはいえ、完璧な製品というわけではなくて。

やっぱりここはなおしたほうが・・・と思う項目は多々あります。

例えば「+48Vは全チャンネル一括のON、OFF切替のみ」であるところ、「背面のアウトプットがXLR端子のみ」という2点についてはもっと良くできるのでは・・・と思ってしまいます。

ただ、それには目をつぶれるほどのコスパ。

素晴らしい・・・

まとめ

しおかぜ
しおかぜ
チャンネル数は増やしたいけど高いプリアンプを買ったり、IFを買い替えたりしたくない方に最高の機材です。

ただし、現在使用しているIFにADATの入出力があるかは確認して購入してください。

ない場合はチャンネル増設用として利用することはできません。

-DTM機材, 機材レビューやブログ