こんな記事です
・DTM超初心者の状態から稼げるようになるまでHS5を使い続けた僕なりのHS5との付き合い方を含んだレビューです。
・低価格で必要十分な性能のスピーカーが欲しい方向け
・6畳前後の小さめの部屋で作業される方向け
DTM超初心者のころ購入、発売直後から使い続けています
作曲教室に通っていたDTM初心者のころ、およそ10年ほど前のことです。
僕の作曲の先生はYAMAHAの10Mを使っていました。
教室にもっていって、先生の10Mで僕の作った曲を再生してもらうと「何だこの汚い音は・・・」と愕然とすることが多々ありました。
自宅での音と教室での音があまりに違い、先生からも「モニターは大事だよ」と助言いただき、どうしようかなあと悩んでいたころに発売されたのが「HS-5」でした。
10Mのような白いウーハーを見て「これだ!」と、初心者なので見た目とYAMAHAという名前だけで購入しました(笑)
それから10年ちょっと。今でもHS5は持っていますし、それより大きい同シリーズのHS8は今でも制作時のモニターとして使用しています。
そんな超初心者の頃から稼げるようになるまでHS5とともに歩んできた僕なりのHS5との付き合い方やレビューをお届けします。
レビューと特徴のおさらい
HS5の特徴のおさらい
・ボーカルあたり、中域や中高域は非常に作業しやすい鳴り方をします、
・低域は補足気味、というか全体に重心が高い感じ
・重低音が必要なクラブ的なサウンドをやるならHS8S(サブウーハー)があったほうがいい。それ以外のジャンルなら大体御大丈夫
以上のような感想です。
これはほかのレビューでも多く言われている内容で、僕もおおむね同じ感想です。
この音がペアで3万台で買えるのだから凄いです。
MIX作業や作曲に必要なレベルは十分にクリアしていますし、低音が少ないこと以外は10年たった今でも不満なしです。
(今現在はサブ環境で使用しています)
重心が高いので・・・
重心が高いので音量を下げて小さめで聞いてもバランスがいいです。
低価格で低音がぶんぶん出るようなモニターは比較的小さくするとバランスが悪くなる傾向があるように感じることが多いです。
このあたりは日本企業のYAMAHAらしい日本での使用もしっかり考えられた設計で非常に好感が持てますね!
日本でぶんぶんならせる人はそうそういないですから。
ちなみに、音楽のリスニングに使うのも悪くないですが、ゲームや映画用のスピーカーには全く向いていないと思います。
(あくまで個人の感想ですが!)
しばらくゲームに使ってたこともあるのですが、やっぱり最近のゲームって低音重要なんですよ。
アクションやバトルはもちろん、RPGもBGMは映画なみのディープで迫力のあるサウンドです。
それがHS5だとどうもシャリシャリした音になってしまってあまり没入できません・・・
モニターなので当然なのですが、DTM初心者でゲームもする方(当時のぼくと同じような方)は絶対「音がいいスピーカーならゲームも!」って考えちゃうと思うので言っておきます。
ゲームはほかの物のほうがテンション上がります(笑)
初心者のHS5との付き合い方
「必要十分」というのはできる人の感想!
HS5を導入してミックスが上達したかといわれると、
全くそんなことはなかったです。
ネガティブな意味ではありません!
「HS5にした瞬間にいろんな音が見えているかのようにくっきり聞こえて、めちゃmixしやすくなった!」なんてことはない。という意味です。
プロの方はレビュー記事で「ミックスしやすいスピーカーです。これで十分です」なんてよく言いますが、結構言葉の前後が省かれてることが多いように感じます。
例えば省略しないと「いつも作業してるときに気を付けてる部分の変化が今回のスピーカーではより感じやすくなっていてミックスしやすくなりました」みたいな感じの文言になるんじゃないかなあと勝手に思っています。
ここで重要なのは「いつも気を付けてる」とか「いつもと変化の具合が違って分かりやすい」とか、
そもそもmixの経験が豊富だからこそ出てくる感想だというのがポイントです。
初心者は「じゃあこのスピーカーはそんなプロもいいっていうし使ったらミックスしやすくていい音源作れるようになるぞ!」って思いがちですが、結局は経験値がないとその境地には届かないです・・・
結局は経験
なので経験がなければどんなモニターを使おうが(もちろん最低限の性能は必要です)それほど期待するほど爆発的にはよくなりません。
初心者は経験が一番重要だと思うので、SH5とほかのスピーカーやヘッドフォンを組み合わせて使ってほしいです。
スマホのスピーカーでも
ディスプレイのスピーカーでも
安いイヤフォンでも
airpodsでも
モニターヘッドフォンでも
何でもいいのでいろいろなアイテムで聞きまくります。
それぞれのアイテムで癖が違うのでHS5だけでは聞き逃していたミスに気づかせてくれることが多いです。
低音が出るヘッドフォンで聞いてみると「低音は出てるけど全然前に来ない、ぼいやっとしてる」と気づいたりとか、
抜けをよくしたいとハイをブーストしたけど、スマフォのスピーカーで再生したら以上にキンキンしてたとか。
ある程度ミックスが上達したらほかのデバイスで聞く必要性は少し下がるかもしれませんが、初心者のうちはぜひいろんな音を聴いて経験値をためましょう。
そうするとそこで初めてHS5の癖を理解してより良いミックスができるようになると考えています。
まとめ
まるでHS5を下げてるような言い方に聴こえるかもしれないですが、そんなことないんです。
10年以上たった今でも使うことはありますし、大好きです!
純粋に「僕の経験した失敗をほかの人がしないで済むSH5との付き合い方」として提案させていただきました。