パッシブのモニターコントローラー「Heritage Audio Baby R.A.M」がおすすめな人
今回は現在愛用中のBaby R.A.M(以下RAM)を紹介します。
・スピーカーを切り替えて使いたい人(パワーの違うものを切り替えたい人)
・手元でさくっとミュートをかけたい人
・オーディオIFの音以外を同じスピーカーで再生したい人
RAMの入出力
2IN2OUTで、電源を使用しないパッシブモニターコントローラです。
入力端子はフォンなのでXLRは使えません。
機材ってフォンとXLRが入り混じっててちょっとめんどくさいと感じることがあります。
コンパクトなIFだと出力がフォンなのに、アウトボードやARCstudioはXLRのみだったりして、最近やたらフォン-XLRのケーブルを作ってる気が…
とはいえ、こればっかりは仕方ないですね。
しかし、そんな面倒くさがりな自分にもピッタリなRAMです。
詳しく見ていきましょう。
シンプルなコントロール
RMEのARC USBも使用しているのですが、これに不満があるわけではありません。
ARCstudioから出た信号をHs8とHs5の2つで切替るために導入したのがきっかけです。
これで切り替えるとどうしてもスピーカー2組をARCで補正して切り替えながら使うことができないのですが、こちらももうこれなしではやってられないぐらい便利すぎるコントローラーです。
こちらがRAMです。
24段のステップ式のボリュームノブ、インプットを選ぶ2つのボタンと、アウトプットを選ぶ2つのボタンがあります。
そして最低限の機能としてMONO、DIM、MUTEのスイッチがついています。
ステップボリュームのメリット
僕の場合はHS8とHS5とパワーの違うスピーカーを使っているのですが、この2台を切り替えるとどうしても音量に差が出るのですが、ステップ式のボリュームなので毎回同じ音量コントロールを行えます。
たとえば「2回カチッとする分だけ回せば同じ音量になる」といった具合です。
(RMEのARCで切り替える場合は同じ音量になるように設定してリンクさせておけば1発なので本当はそのほうが便利なのですが)
なんとなくステップ式って何がメリットなの?あとほんの少し小さくとかできないじゃん!って思われることもありますが、僕は優柔不断なのでEQとかも無段階よりもステップ式が好きだし、毎回同じ設定ができるというのは大きなメリットです。
MUTEスイッチ本当に便利ですよ
突然電話が鳴ったとき、来客があったとき、ボタン一発でミュート出来ます。
時々CUBASEがフリーズして停止できない時とかあるんですが、あんなときにも問答無用で音を止められるので助かります。
もちろんARC USBにもありますが、RAMのほうがデカくてシンプルなのでわかりやすくてそちらばかり使っています。
デカくて重い
これはメリットなのかデメリットなのか人に寄りますが、デカくて重いです。
重い分安定感やちゃんとしたもの感があって好きです。
が、この大きさは人によっては厳しいかもしれないですね。
DTMはただでさえテーブルに出てるものが多いですが、そこにこのサイズですから、少し余裕が必要です。
kensingtonのスリムブレードより厚みも込みで1回り大きいです。
音質
さて、皆さん気になる音質ですが、僕は何にも問題を感じません。
別によくなったとも思わないですし、悪くなったとも思いません。
Neveなルックスですがそこは見た目だけです(笑)
ちゃんとパッシブのモニターコントローラーとしていい仕事をしています。
まとめ
- 入力端子はフォン
- 電源は不要、パッシブタイプのコントローラー
- 2IN/2OUTで切替はアナログスイッチで行うシンプル設計
- ボリュームノブは24段のステップ式で簡単に毎回同じ音量操作が可能
- 視認性抜群のシンプルなスイッチの配置で、ミュートなどの操作が簡単に行える
- デカくて重い
- 音質の変化は感じず、パッシブのコントローラーとして非常に優秀。